開講中

Transnational Studies - Japan and the World

現代社会は国民国家や地域同士の奇妙な緊張関係によって特徴づけられていると同時に、深くグローバル化されており、商品、人、文化、アイデアがかつてない規模で国境を越えて流通しています。 私たちが直面している 2 つの主要な危機、気候変動と COVID-19 パンデミックは、個々の国のレベルで封じ込めることはできません。 しかし、国民国家は依然として世界で最も強力な政治的存在であり、ナショナリズムが復活し、あらゆる場所の人々の想像力と願望を動員しています。 学術的知識も、依然として国境やカテゴリーに沿っていることがよくあります。 「トランスナショナルスタディーズ」は、この緊張の隙間を見る学際的な分野です。「トランスナショナルスタディーズ」は、なぜ「国家」が人間の想像力と社会組織をこれほど強力に支配するようになったのかという点を照射しつつ、 国境を越えた(=「トランス」)アイデア、モノ、人、実践の歴史的および現代的な動きをたどっていきます。また、その過程で、これらの動きを可能にし、制限するものは何かを分析します。 以上のようなアプローチを通じて、このコースでは、トランスナショナルに考える思考方法の基礎を習得します。最初のモジュールでは、トランスナショナル研究の主要な概念とアプローチを紹介します。続いて、日本を中心とした具体的なケーススタディをとりあげ、「歴史」から「サステナビリティ研究」に至るまで、さまざまな学術分野で「トランスナショナル」という視座がどのように有効であるのかを説明していきます。 このコースを通して、グローバル化された世界の複雑さを紐解く知識と視座を身につけることを目指します。

サポート言語: 英語

芸術と人文 社会科学

講師一覧

Michael Facius

肩書き
准教授
所属
東京大学 東京カレッジ

Hannah Dahlberg-Dodd

肩書き
特任助教
所属
東京大学 東京カレッジ

羽田 正

肩書き
特任教授
所属
東京大学 東京カレッジ

Marcin Pawel Jarzebski

肩書き
特任助教
所属
東京大学 東京カレッジ

本講座を開講当時の肩書、所属を記載しております。

担当講師の声

この講座を通して、国家という概念が、現代世界の移動と流動性をどのように形作っているかを考えていきましょう。
人、物、アイデアが国境を越えてどのように流れ、循環するか、これらの流れを物質的レベル、概念的レベル、制度的レベルで分析して、これらの流れが日本にどのような影響を与えているのかを、4つのケーススタディを通じて考えていきます。

本講座は、分野横断的、学際的な講座です。歴史からサステナビリティ研究に至るまで、さまざまな分野の視座が登場します!

ハイライト

Highlight video: Transnational Studies01

Highlight video: Transnational Studies02

Highlight video: Transnational Studies03

受講者の統計情報

受講者の声

  • Aさん

    While taking this course, I realized that I had been doing transnational history without knowing it. I had in fact conducted research on Greek immigration to Belgium for my master's thesis in history. This research led me to tackle transnational themes (uprooting, permanent settlement in Belgium or return to Greece, comparison with Greek immigration to Germany, etc.). This course allowed me to discover tools that could enrich history - and particularly the history of immigration - whether it be at the level of the concepts used, the themes tackled, the methodology or the heuristic choices.

  • Bさん

    Module 2: Media Studies resonated the most with me and was the component of the course in which I was most engaged. It spoke the most to my personal interests because I am an avid consumer of Japanese entertainment media, as well as someone who is studying in college to enter the gaming industry ― something Japanese companies have a large presence in. I was delighted that this exact thing was a prominent topic in the module. Although I was already familiar with many aspects, I still felt like it gave me a little more context on the nature of Japan's relationship to and role in the industry I am hoping to break into.

  • Cさん

    I would like to learn more about Japanese politics and history, so I found the course content on the Edo Period (ex: Dutch traders and Dejima), along with the sakoku narrative to be quite fascinating.

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