開講前の準備

まずはご連絡ください!

MOOCのオンライン講座開講にご興味をお持ちいただけましたら、まずは、大学総合教育研究センターのMOOCユニットまでご連絡ください。オンラインコース開発、ノン・フォーマル教育、および、クリエイティブプロダクション/ディレクションの専門的観点から、ニーズに沿った最適なプランをご提案させていただきます。まずは、どのようなニーズがあるのかをおうかがいする機会をください。

東大MOOCは全学事業であるため、各教員が所属する部局内で「MOOCコース開発への参加」にご承認いただくようお願いしております。コースの内容は、質保証の観点から、企画段階に大学総合教育研究センターにて簡易な審査を行います。

MOOC講座制作が決定したら・・・

コースの内容は、質保証の観点から、企画段階より大学総合教育研究センターMOOCユニットの専門スタッフが伴走させていただきます。計画の段階では主に下記の点から詳細を詰めていきます。

学習者像 学年、国や地域、職業、リテラシーのレベル
配信の目的 留学生(学部生、大学院生)の獲得、研究成果の発信、教育実践内容の発信など
メインメッセージ 授業の核となるメッセージ
講座の長さ 1つのオンライン講座は、4-6モジュールで構成されており、1モジュールはおよそ、1週間で学習を終える見積りになっています。1週間にかける学習時間は講座によって異なりますが、およそ2−4時間が平均的な学習時間となっています。1モジュールに使用する動画の長さは90-110程度ですが、学習者が集中しやすいように、10-15分程度の動画に分けられており、間にクイズが挟まっている形式もあります(クイズがないものもあります)。
担当形式 4-6モジュール全体を一人で担当するのか、あるいは、オムニバス形式にするのかの違いです。
動画の撮影

英語で一昔前は、グリーンバックの前でパワーポイントのスライドを使いながら話すという形式が一般的でしたが、現在配信されている海外発信のMOOCオンライン講座を見ると多様な形式があることがわかります。

例えば、インフォーマントへのインタビュー、外国人研究者との対談、俳優さんを使った寸劇や朗読、2名の講師による掛け合い方式、シンポジウムなどにおける会場とのやりとりの様子、イベントの様子、研究対象となる現地・現場への取材(野外撮影)、学部や大学院のゼミナール撮影など、多岐に富んでいます。

このような多彩な方式を講義動画の中に取り込むことで、学習者が見飽きない動画を制作することが可能になります。また、出演講師にとっても、全てを講義形式で説明する形式よりは少ない労力で制作が可能になるというメリットがあります。

例えば、UTokyo MOOCの「Four Facet of Contemporary Japanese Architecture」は、日本の建築家たちとの対話と実際の建築物の撮影(空撮も含む)で構成されています。対話は日本語で行われていますが、講義動画の質の高さが、海外の学習者からも高い評価を受けています(英語の字幕がついています)。

以上のように、講義内容の性質を詳しくヒアリングさせていただきながら、どのような撮影方式が最もマッチするのかを一緒に検討させていただきます。また、講師の先生が保有する「既存の動画」をご提供いただき、大学総合教育研究センターMOOC用に編集して使うという方式も可能です。

講義形式の動画を収録する際には、大学内メディアスタジオを使用します。講義部分の撮影は、およそ1-2日かけて連続して撮りきる方式で行います。

クイズの作成、講義スライドの作成

Practice Quiz(復習のための練習問題)40問程度、Graded Quiz(成績評価問題)40問程度をご準備いただきます。画像の挿入やルビ振りなどクイズに特別な処理が必要な場合は、大総センターにてサポート致します。

講義スライドに使用する図表については、著作権処理が必要です。講師ご自身で著作権処理を行った場合はその旨、大学総合教育研究センターに申告していただく必要があります。著作権処理が済んでいないものについては、大学総合教育研究センターのサポートのもと、共同で著作権処理を行います。

大学総合教育研究センターでも、クイズの作成や講義スライドの作成サポートが可能ですが、それぞれの科目の専門的観点からの作業が必要となるため、TAをつけていただくことを推奨しております。

ロードマップ

以上のようなステップをロードマップ形式にまとめると下記のようになります!

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