受講上の注意

MOOCでは、同じ講座を受ける人同士で意見交換を行うことができます。また、レポート形式の課題にはピア・レビュー形式の評価がついており、それがMOOC講座の修了要件になっていることもあります。ピア・レビューは、講師が個別に学習者の評価をするのではなく、講座を受講している学習者同士で相互に評価をします。

見知らぬ世界中の人と意見をかわすことになるため、注意しなければいけない事項があります。東京大学が講座を配信しているedXと、Courseraが提示している行動規範を参照しながらいくつかの気をつけるべきポイントを紹介します。

他人が不快になる投稿はしない


他の学習者や、他の特定の学習者グループに対して暴力を容認したり、そのリスクを高める可能性のある表現をするのはやめましょう。ディスカッションフォーラムにそのような類のテキストや画像を投稿してはいけません。 暴力や暴力の容認には、自傷行為を奨励や特定の個人に対する暴力の扇動も含まれます。また、性別、性的指向、障害、外見、体格、人種、宗教などに関する不快なコメントもしないように注意をはらいましょう。自分がフォーラムで使おうとしている言葉が軽蔑的かどうかわからない場合は、その言葉を使用しないようにしてください。 自分では大丈夫だと思っていても、プラットフォームで禁止されている差別的発言には、微妙な差別や間接的な差別も含まれています。

法律を犯すことをやそれを示唆するような投稿が禁止されていることは言うまでもありません。

個人情報を明かさない


ディスカッションフォーラムなどで、自分の住所など個人情報を明かさないようにしましょう。メールアドレスも個人や組織が特定される可能性があります。フォーラムなどで「ダイレクトメッセージを送ってほしい」と同じ講座の学習者に依頼したり、自分のメールアドレス掲載したりするのはやめましょう。

自分の個人情報を明かさないことも大事ですが、他の人を特定できる情報をオンラインで投稿したり、そういった投稿する、脅迫すること (ドクシング) も禁止されています。

プラットフォームでの不正


アカウントはひとりにつき1個と決められています。講座の途中で課されるクイズ(特に修了証獲得に関わっているクイズ)に正解するために複数アカウントを取得することは不正とみなされます。課題での共同作業が明示的に許可されていない限り、すべてのテストや課題を自分自身で完了することが求められています。他人に自分のユーザー名やパスワードを明かして使用させることは不正に相当します。

また、学習者同士で評価を行うピア・レビューが課されている講座もありますが、ピア・レビューで他人になりかわって自分の肯定的な評価を行うことも不正とみなされます。

他の学習者が自分のレポートに行った評価が、気に入らなかったからといって、報復行動に出ることも禁止されています。例えば、自分のレポートに肯定的な評価を行わなかった他の学習者対して、虚偽の報告を担当講師やプラットフォームに提出するような嫌がらせは禁止されています。

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